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震災を語り継ぐ  東日本大震災の教訓

 3月6日、2年次生対象に「東日本大震災からの復興」と題して、新田副校長による復興教育講演会が行われました。新田副校長は、12年前の2011年3月11日東日本大震災発生時、高田高等学校に勤務していました。大地震後に発生した17.6mの大津波により甚大な被害を受けた陸前高田市の状況、避難所となった学校や生徒達について、当時感じたことを振り返りながら伝えていただきました。
 「安全だと言われていた市民会館や体育館、市役所等の4階建ての建物は壊滅状態であった。地震発生が14時46分、津波到達時間15時23分で、37分間の行動が生死を分けることになった。高田高校の野球部屋内練習場が避難所となり、被害を受けた方々が身を寄せ合い、家族の安否確認を行っていた。校内にいた生徒は高台やグランドに避難。水泳部の生徒が避難場所に指定されていた文化会館に避難し、職員を含む、二十数名が犠牲者となった。当時水泳部だった菅野さんは、3月とはいえその日は雪が降る冷たい海の中、救助が来るまでの間、狭く苦しい壮絶な状況下で救助された。市民会館には約200名が避難し、救助された方は12~13名だけであった。」
 新田副校長は当時の体験を振り返り、無事であった生徒達を前に「生きているだけでいい。生きていることが、人を喜ばせることや家族や友人を幸せにすることにつながっている。」そう強く感じたということでした。
 講演を通じ、命の尊さ、生きることの意義について深く考える機会になりました


 R4₋震災を語り継ぐ①3.6 


 R4₋震災を語り継ぐ②3.6